令和と霊咊の日本的霊性 ー飛騨の密教行者が語る自由の菩薩と弥勒の世ー

令和と霊咊の日本的霊性-飛騨の密教行者が語る自由の菩薩と弥勒の世-


三笠宮殿下のメッセージ「咊」を古神道、修験道、密教の視点から読み解く。
天皇陛下と笹目秀和仙人との交流から霊体天皇、霊的統合の象徴スメラギの存在として捉え、大和心の霊性の本質を説き明かす。
本地垂迹説の神仏習合と霊学鎮魂帰神法から、タントラ密教の般若の智慧と密教瞑想法を提示し、霊的行体系を見つめ直す。民衆の産土神のエネルギー、艮の金神の可能性を提示する。
五濁悪世の末法の世、令和の時代に生きる私たちが、大地から無数に湧き出る自由の菩薩として、弥勒の世への覚醒意識に目覚める新たな生き方を提示する異彩の書。

目次

はじめの一歩 菩薩の請願 梵鐘勧進活動

第一章 霊的統合の象徴 スメラギの「咊」
1 三笠宮殿下のメッセージ「和」と「咊」
天皇陛下と笹目秀和仙人
霊体とのコンタクト技法 扶乱
笹目先生と笹川氏
2 現成公案 昭和通商から右傾集団
「カルト」「原理主義」「密教」の霊的境界
後醍醐天皇の南朝霊統と密教
スメラギの霊統と現人神
3 アジアの霊的経綸の祈り
現人神の即身成仏

第二章 神仏習合 日本的霊性の「咊」
1 神仏習合の日本の霊性
古神道、修験道、密教の霊的行体系の系譜
廃仏毀釈と国家神道への道
2 艮の金神、荒神、荒御霊の産土神のエネルギー
まつろわぬ民 飛騨の豪族両面宿儺
艮の金神の霊性の源流
3 古神道の霊学と鎮魂帰神法とタントラ密教
仏教九乗教範から観る霊性の階梯
4 本地垂迹のマニュアル書 修験道成就法
密教の神変加持力 日本的霊性の可能性

第三章 般若心経から深まる日本的霊性
1 鈴木大拙が説く日本的霊性
般若心経という日本的霊性の価値
般若心経から密教の智慧へ
カリフォルニアの青い空
2 ブッダの視野 華厳の世界
智慧の光明と天界のヒエラルキー
石に、水に、光に、虚空に、意志が宿る
3 密教行者の瞑想
ジュニヤーナサットヴァとサマヤサットヴァ
智慧の光明から観音様の振動を観る瞑想法
智慧の氣と覚醒意識
無為の瞑想
4 文殊の智慧から時輪タントラが説く世界最終戦争

第四章 自由の菩薩と弥勒の世
1 グルジェフには愛がない 西洋神秘思想
トランスパーソナル心理学からチベット仏教へ
ゴイム思想と自由遺伝子
2 古代ユダヤと景教 救世主ミロク
大和心と霊咊の氣
かごめの歌 十四の心を行ずる徳
3 五濁悪世の末法の世
みのおわりからミロクの世
美濃尾張の鬼門 北の焔魔堂
4 菩薩的生き方のすすめ 大地から湧き出る自由の菩薩
菩薩の修行徳目六波羅蜜 十地の道しるべ
八種の菩薩のタイプと地蔵菩薩の摩尼宝珠
自由の菩薩と弥勒の世 内なる仏国土に目覚める

第五章 霊咊の祈り 本来清浄 円満成就
1 亀の島が仏国土となる日
2 飛騨の密教行者
 小欲知足の暮らし、抜苦与楽の意志、円満成就の祈り

あとがき むすんでひらいて 五濁悪世の現成公案

霊性要語の基礎知識

チベット仏教講座再講のお知らせ

五濁悪世の現成公案
̶自然治癒力の智慧で刧濁を生き抜くー

☆甚目寺観音法花院仏教講座
場所:甚目寺観音内法花院(愛知県あま市甚目寺町門前1
日時:2021年10月16日(土)午後4時~6時

☆円徳寺仏教講座
場所:円徳寺本堂(岐阜市神田町6)
日時:2021年10月17日(日)午後3時~5時

会費:二千円(上記二カ所基本同じ内容です)

 長い自粛の時を経て、仏教講座を今月再講のお知らせをいたします。

 末法の世の刧濁には、戦争、飢餓、疾病の蔓延が起こると示されています。今、世界で起きているパンデミックや様々な問題を見つめ、その因果を考え、世界の中で自分の生き方と関わり方を深めていきたいと思います。
 今まで学んだ密教の霊性の視点から、見えない先の世界を観、聞こえない神仏のメッセージを聴き、開かれた密教曼荼羅の世界観と実践行を深めてゆきます。
 今回の仏教講座では、瞑想ヨーガ、クムニェの実習を行いながら、世界的な刧濁を生き抜く智慧を考えます。

チベット仏教金剛乗ニンマ派
ウッディヤーナ山タルタン寺 林久義

問い合わせは以下のメールでお願いします。
お寺への直接連絡はご遠慮下さい。
oddiyana☆gmail.com(☆は@)

ウエサク祭を記念して

アメリカ史上初めて、仏陀の誕生、悟り、涅槃を祝うウエサク祭が、本日ホワイトハウスで行われました。ウエサク祭を記念して、ホワイトハウスからの公式声明が、バイデン大統領によって発表されました。

金剛乗代表として、タルタン・トゥルク・リンポチェが灯明を灯されました。
https://tricycle.org/trikedaily/vesak-white-house/?fbclid=IwAR0A5gT1C8o4iFvbi54ryrTidEX7LKiLdWYDvQtueg3aXSxZKQJNRyEj7j8

チャタールリンポチェの要訣

チャタールリンポチェが遷化される前(103〜105歳)、弟子が尋ねました。
「将来、ダルマは発展するのか衰退するのか、どうなるでしょうか」
チャタールリンポチェはこう答えられました。

「人里離れた場所で集中瞑想を実践する師に帰依し、支持すべきだ。
悟りを得る為には、指導者の下で緻密な教えを実践するリトリートに入るべきだ。
そうでなければ、虚しい法話をする師が、あちこちにあふれている現代になってしまう。
これらの無知な者達は名声と富を追いかけ、自分の一派を確立したいだけだ。
無知な者達が仏法への嫌悪感を人々に撒き散らし、遅かれ早かれ仏教の衰退を招くだろう。
それ故、真のダルマは寺院にはなく、書物にも物質世界にもなく、心の本質にのみある。
ダルマを継承し伝法するために、瞑想修行をし、覚醒し、それを体現することが必要なのだ」