チャタールリンポチェの要訣

チャタールリンポチェが遷化される前(103〜105歳)、弟子が尋ねました。
「将来、ダルマは発展するのか衰退するのか、どうなるでしょうか」
チャタールリンポチェはこう答えられました。

「人里離れた場所で集中瞑想を実践する師に帰依し、支持すべきだ。
悟りを得る為には、指導者の下で緻密な教えを実践するリトリートに入るべきだ。
そうでなければ、虚しい法話をする師が、あちこちにあふれている現代になってしまう。
これらの無知な者達は名声と富を追いかけ、自分の一派を確立したいだけだ。
無知な者達が仏法への嫌悪感を人々に撒き散らし、遅かれ早かれ仏教の衰退を招くだろう。
それ故、真のダルマは寺院にはなく、書物にも物質世界にもなく、心の本質にのみある。
ダルマを継承し伝法するために、瞑想修行をし、覚醒し、それを体現することが必要なのだ」