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「咊(和)」の深い意味と思い出

新元号が「令和」と定められたことを嬉しく思います。

 35年前、東京コミュニティカレッジの理事長であり設立者である故小泉多希子先生からの推薦で講師をさせて頂いていた時、名誉会長であられた故三笠宮殿下からお話を伺う機会がありました。
 古代オリエント学の権威であられる三笠宮殿下のお話から話題が深まり、「和」という言葉の重要性と意味を教えて頂きました。現在使われている「和」という文字は左右逆の略字で、本来は「口」偏に「禾」旁が正しい本字であることを教えて頂きました。当時、小泉先生の事務所には殿下が書かれた「咊(わ)」の書が額に掲げられていました。

 それから約十数年後に子供を授かり、殿下の印象的なお話から「咊(わ)」の文字を名前に使用したいと役場で届出を行なった際、常用漢字及び人名用漢字は略字の「和」であり、「咊(わ)」の本字は使用できないと断られました。
 当時の法務省民事局出生戸籍係に直接話を伺いましたが、「このようなケースは他にもあり、例えば「琉球」の「琉」の字は人名用漢字になかったが沖縄の方が裁判を起こし使用可能になったとのこと、「咊(わ)」の本字も裁判所に提訴すれば使用可能になる可能性がある」とのことでした。しかし、裁判完了まで子供の出生届を待つことはできず、止むを得ず「和」で届けたのでした。
 
 日本には意味や歴史を秘める習慣がありますが、新元号を機会に、「咊(わ)」が人名用漢字に使用できるばかりでなく、その本来の持つ深い意味が広く知られることを望みます。
 本来の新元号の秘められた価値は、「霊咊」であると感じています。
 なんと素晴らしいこと。