クムニェの実践

 チベット密教には、クムニェもしくはニン・ティク・ツァルン(身体の微細なエネルギーシステム)と呼ばれるチベットの伝統的なヨーガ行法の教えがあります。

 この瞑想ヨーガの特徴は、呼吸法やマントラ、リラキゼーションを通して健全な心身に宿る微細な自然治癒エネルギーを養い、心身が統合された健康な状態へと導くことにあります。
チベット仏教の根本は、心の本質を見つめることによって、無明を晴らし、真の自覚を得ることです。自らの心の本質を見つめる瞑想を通して、また、身体技法としてのヨーガを実習することで心と体を統合し、心の深い本質に触れることができます。

 チベット医学では、多くの病は心と身体のバランスを崩した結果であると理解されています。身に染みついた悪い生活習慣や無明を晴らし、自覚の光を身体と呼吸と意識に満たしてゆくことで、毎日の生活自体が瞑想となり、心身は自然とリラックスし、周りの環境をも包み込むことのできる優しい意識を持つことができます。

 そして、心を見つめる瞑想に慣れ親しんでくると、毎日の生活自体が瞑想となり、人生が大いなる至福そのものとなることでしょう。